<目次>
1.「軽減税率」、きちんと理解出来ていますか?
2.ややこしいケースの「軽減税率」をQ&A形式で解説!
3.テイクアウト(8%)で買ったものを店内(10%)で食べた場合は?
4.項目で税率を判断するのは難しそう・・。

1.「軽減税率」、きちんと理解出来ていますか?

物を購入した時、外食をした時、
当たり前のように払っている「消費税」。

「消費税」は平成元年に始まりました。

当時の消費税率は3%。
平成9年に5%、平成26年に8%
そして、今年2019年10月には10%に引き上げられました。

さらに、「軽減税率制度」の実施がされました。

「軽減税率」とは


消費税増税に伴い、
低所得者に配慮して、一部の対象品目には軽減した税率(8%)を適用すること

これを「軽減税率」と言います。

ミネラルウォーターや食用の水は8%だけど、水道水は10%
みりん風調味料は8%だけど、みりんは10%
など。

これが、また複雑なんですよね・・。

今回は、この「軽減税率」について、
分かりやすく、解説していこうと思います。

2.ややこしい「軽減税率」をQ&A形式で解説!

野菜

 

まず、「軽減税率」の対象品目は

・酒類
・外食
・医薬品
・ケータリングや出張料理

これらを除く飲料食品、定期購読の契約をした週2回以上発行される新聞とされています。

また、店内利用できるコンビニや飲食店、カフェの場合
店内利用の場合は、税率10%
テイクアウトの場合は、税率8%です。

ただ、商品や購入方法、購入期間によって
複雑になるケースもたくさんありますので、少しご紹介させていただきます。

 

 

Q.おもちゃ付きのお菓子の税率は?

チョコエッグ

A.8%、10%どちらも存在します。

おもちゃ付きお菓子が軽減税率の対象になるには


・税抜価格が10,000円以下
・食品の占める価格割合が3分の2以上

この2つが満たしていると、軽減税率の対象となり
消費税率が8%となります。

なので・・
・1個10,000円のおもちゃ付きお菓子を購入した場合
→税率10%が適用

・1個1,000円のおもちゃ付きお菓子を購入した場合
→おまけの価値が500円だと、税率10%が適用
→おまけの価値が200円だと、税率8%が適用

ちょっと複雑ですね。

 

 

Q.コーヒーチケットでコーヒーを買った場合の税率は?

カフェラテ

A. 購入期間や購入方法によって、8%になることがあります。

コーヒーショップで販売しているコーヒーチケット。
こちらも、先ほどのおもちゃ付きお菓子同様、とても複雑です。

例えば、コーヒーチケットが500円だとします。

「チケットを増税前(8%)に購入し、店内利用した場合」

税率図

店内利用は外食とみなされ、税率10%になります。

「チケットを増税後(10%)に購入し、テイクアウトで利用した場合」

税率図

購入時10%だったとしても、
テイクアウトで利用すれば軽減税率8%になるため、
お店はお客さんに10円の差額を支払わなければなりません。

・チケットを購入したのは、増税前or増税後どちらなのか
・テイクアウトなのか店内利用なのか
・チケット自体が、税込みなのか税抜なのか

この状況によって、税率が変わってきます。

また、お店によってチケットを税抜価格で販売し、利用時の状況で、
店内利用であれば10%、テイクアウトであれば8%を
支払ってもらうとしている所もあります。

Q.原料に酒類が含まれるスイーツやお菓子の税率は?

 

A.8%です。

・ウイスキーボンボン
・酒類を原料として作られたスイーツ

これらにはお酒が含まれていますが、未成年でも食べられます。

理由は、アルコール度数が1%未満の場合は、
酒税法ではお酒として分類されないから。(お菓子と分類される)

本みりんとみりん風調味料も同様です。

・本みりん
→アルコール度数が1%以上なので、税率10%
・みりん風調味料
→アルコール分が含まれないため、税率8%

アルコールがどれだけ含まれているのかによって
税率が変動します。

3.テイクアウト(8%)で買ったものを店内(10%)で食べた場合は?

 

では、テイクアウトとして税率8%で買った後に、
「やっぱりお店で食べていこう」と店内で食べた場合はどうなるのか?

普通だったら、店内で食べる場合は税率10%なので、
お会計時に消費税10%を払わないといけません。

マクドナルドやすき家、松屋など、
テイクアウトも店内利用も税込同価格で販売しているところもあります。

ただ、中にはテイクアウトと店内利用どちらかによって
税率が変動し、価格が異なることがあります。

しかし、テイクアウトなのか店内利用なのかは
自己申告制なんです。

わざと税率8%で購入して、店内で食べる人も中に入るかもしれませんが


対応は、お店によって異なる

というのが現状。

お店によっては、店内利用(10%)で購入した人が
満席で座れず店内利用できなかった場合、
テイクアウト扱いにして2%分を返金してくれるところもあるみたいですね。

4.項目だけで税率を判断するのは難しそう・・。

お財布とお金

いかがでしたか?

税率が10%に引き上げられ、尚且つ「軽減税率」が実施されたので
慣れるまでに少し時間がかかりそう・・。

しかし、状況によっては、おトクになったり損したり
かしこく「軽減税率」を利用していきたいですね♪